地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

日常生活で感じるピュアな感動

「夜はほんとうに静か。外に出ると、木の枝が折れる『コトッ』という音が聞こえるんです」。「その上、星の数の多さにびっくり」。この夏、弊社で安曇野の別荘地に家を建てたご夫婦は、新鮮な驚きを隠しきれない様子。

 

都会から弊社を訪れる方は、打合せ室から見える田園風景を眺めると、口々に「安曇野っていいですよね」という話題になります。

 

私が初めて安曇野にやってきたのは、35年前。今と変らず田んぼが広がり、夜になると満天の星。水と空気が「オイシイ」くて、心と体をリフレッシュさせてくれました。

 

それから10年後、安曇野に移住しましたが、その感動は今では当たり前になっていて、時々、県外からの方々の話で、あらためて気づかせてくれます。季節の移り変わりは、少しずつですが日ごとに変化し、いつの間にか稲刈りも終わりました。

 

9月連休明けの台風一過の早朝、いつも通り愛犬と散歩をしていると、どんよりしていた有明山に太陽が降り注ぎ、薄暗さの中から大きな弧を描いた虹が広がっていました。私の記憶のなかでは、この景色は20数年の中で3度目。

 

写真を撮ろうとカメラを取りに急いだのですが、途中でその色彩は拡散してカタチを失いかけてしまいました。仕方なく諦めて散歩を続行。

 

すると再び太陽の光が強くなり、新たに七色の光が浮かび上がりました。今度は愛犬とダッシュで家に戻り、カメラでフレームに収まるベストポジションを探しながら、畦道をウロウロ。

 

腰を屈めたり、背伸びをしたり。撮る位置によって虹や山の形が変化します。夢中になっているうちに再び光の曲線が途切れてきて…。

 

ほんの一瞬、自然の美しさと儚さを感じさせる出来事でした。

 

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↑虹の上にもう一つ薄らと降り注ぐ光のライン。Wレインボー?