地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

5日間で完成した4㎡の小空間

「トイレの改装をするだけで、いろんな業者の方が入るんですね]と話すのは、弊社が工事を依頼された建材メーカーの社員。わずか4㎡ほどの空間でしたが、限られた工期で完成させるのは大変でした。

 

工事内容は、壁で仕切られている洗面室とトイレをひとつにまとめて、新しい設備機器に交換すること。築20年を越える洗面室は薄暗く、和便器のトイレは年期が入っていていました。そこで、明るくて気持がよく、居心地がいいスペースを第一に考えました。

 

工期は5日間。改装工事ははじめてみなければわからない部分が多く、問題発生しそうなところを想定しているのですが、内心はドキドキしながらやっています。

 

初日は解体工事。壁と天井を取り除き、洗面台と和便器、室内ドアを撤去。Pタイルだった床は、電動ドリルでコンクリート下地まではつります。この作業は建物全体に響き渡る騒音と振動、視界を遮る粉塵で埃まみれで、クタクタになります。解体が終了すると、壁・天井の下地材が現れました。今回は集合住宅やマンションに使われる軽鉄下地でした。

 

2日目は、はつった床の排水や給水の配管工事と電気配線工事。大工による天井と壁の下地づくりと断熱材の充填、壁の石膏ボード貼り。3日目は、キッチンパネルの壁貼りと見切材を使用した天井の石膏ボード貼り。手間暇かかりますが、仕上がりはいい感じになりました。薄壁用の片引きドアも取付けましたが、下地を固定するのにひと苦労。気がついたら翌日の午前2時過ぎでした。

 

4日目は、床のタイル工事。モルタルで下地を造り、乾いたら300角の磁器タイル貼り。天井には珪藻土を塗ってもらいました。最終日は、タイル目地施工やクロス工事、照明器具や洗面台、便器などの器具付けにコーキング工事。

 

なんとか無事工期に間に合いましたが、ほんと大勢の方の力がなければできない仕事です。

 

改修工事は先が読めなく、新築工事とくらべて時間や費用がかかります。でも現状のものを生かしながら再生することはいいことだと思います。それに手探りでカタチにしていく作業は緊張感があって、楽しいです。

 

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↑水廻り改修工事前(ビフォー)

 

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↑完成したトイレ空間 (左)便器はフロントスリムのタンク式。コーナーみは竹をイメージしたデザインパネル (右)パイン材の片引き戸と人造大理石の洗面台

 

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↑(左)デザインパネルの素材はラジアータパイン (右)支給していただいた照明と換気扇スイッチ