FujisawaSSTは未来住宅のカタチ?
神奈川県藤沢市あるFujisawaサスティナブル・スマート・タウン(FujisawaSST)を見学してきました。
ここはパナソニックの工場跡地を利用して開発した「街づくりプロジェクト」。東京ドーム4個分、約6万坪の敷地に1,000世帯ほど,約3,000人が生活する街で、住宅建設は現在も進行中です。
見学前はゼロエネ住宅の分譲地で、太陽光発電システムと蓄電池を装備している家というようなイメージしか持っていませんでしたが、街のなかには商業施設や健康・福祉・教育などの公益施設、公園や街区も計画されています。
商業施設は「湘南T-SITE」。中央通路にツタヤ書店が出店し、両サイドに書籍に関連する業態の雑貨屋、レスラン、ブティック…などが並ぶ。120mの通路は通称「マガジンストリート」呼ばれているそうです。
街には医療、看護、介護、薬局などが連携する「シームレスサービス」を提供。健康増進のためのイベントを開催したり、保育所、学習塾、学童保育などの「生きる力」のベースとなる支援サービスもサポートしています。
新たな試みとしては、電気自動車(EV)や電動自転車のシェアリングサービス。自宅のテレビやスマートフォンから、空き状況確認や予約ができ、効率的に利用できます。また非常時には電力の供給手段として、集会場にあるEVとV2Hコンセントを開放。貴重なエネルギー源として役立ちます。
住宅はパナソニックと三井不動産が分譲。太陽光発電システムと蓄電池のほかに、50インチTVが標準仕様。TVはシェアリングサービスやイベント情報収集などのツールとしても利用でき、自宅にいながらにして子供が公園で遊んでいる様子を防犯カメラで見ることもできます。
パナソニックをはじめとするパートナー企業と藤沢市の官民一体の共同プロジェクトは、住民や近隣住民が主役になって参加できるコミュニティ活動をスタートしています。住民との親睦を深めるウェルカムパーティ、防災イベント、暮らしのアイデアを出し合うタウンミーティング…。
FujisawaSSTは自治組織とタウンマネージメント会社による街づくりです。昔はご近所さんや隣組でのつながりは、会社として運営しないと成り立たないことに少し寂しさを覚えます。
また欧米の街並みのように、歩いていてわくわく感がない物足りなさもあります。
↑湘南T-SITEはライフスタイルの提案がいっぱい
↑EVでカーシェアリング
↑三井不動産の分譲住宅。売値は6,000万円くらいとか