地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

人生の節目で考えること

私事ですが今月26日で還暦を迎えました。といっても実感はなく、プロ野球の選手が2000本安打や200勝を達成したとき、「単なる通過点なので…」なんて言うのと同じで、その後も淡々と過ごしています。

 

そういえば30歳になるとき3歳年上の先輩が、「ボクは30歳の前日に銀座の東京温泉で垢すりをして30年分の垢を落してもらったよ」という話を思い出しました。

 

私も考えていたのですが、徹夜仕事でかないませんでした。数年後、友人との飲み会の後に酔い覚ましに体験しました。

 

お風呂に浸かっていると、ごっついオジサンに手招きされてベッドに寝かされました。態勢はうつ伏せ。まずは生温かいお湯を全身にかけられ、気持ちよくなったところで、ごわごわした皮のようなもので、体を磨かれました。

 

ゴシゴシ擦っていますが、痛いという感覚はありません。お湯で流しながら擦るため垢はボロボロでる感じではありませんでしたが、その爽快感は今でも覚えています。

 

今回60歳の前日に何をしようか考えていたのですが、その日は日曜日で東京に住む娘家族と中古住宅を見に行く予定になっていました。

 

東京はとにかく土地が高く、23区内は坪100万円以上があたり前です。その周辺の神奈川、千葉、埼玉も急騰しているところが多く、新築は若いファミリーには手が出せません。

 

そこで見に行ったのが千葉県郊外にある中古物件。約37坪の敷地に築11年30坪の建物。

価格は2,950万円と相場よりは低価格。その訳は土地が旗竿の敷地のためで、三方を建物に囲まれています。都会ではこんな条件の建物が多く見受けられます。

 

 

三週間前に東京・日野市にある「そらどまの家」の構造見学会があり、そこも旗竿の土地でした。隣との壁が接近して、窓の位置も取りづらく採光や換気するのに工夫が必要でした。

 

建物のオーナーは、採光システムを販売しているメーカーの社員。特殊鏡面アルミ材ダクトを使って、室内に太陽光を取込むこのシステムは、人工的な照明とは異なり健康的な自然光を感じられるのが魅力です。

 

仕事柄、「このシステムを自分の家でぜひ導入したい」と思っていたそうで、旗竿というハンデのある敷地を克服し、おまけに土地価格を相場の2/3に押えられたそうです。

 

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↑トップライトから工事中の1階に降り注ぐ自然光