地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

コンクリートパネルの家は手ごわい

ハウスメーカーがコンクリートパネルで組み立てる家は、「火に強い」、「地震に強い」、「風雨に強い」…など、頑丈で長持ち。安心かがあります。

 

建築コストはかかりますが、その分耐久性があり長い目で見ればお得なのかもしれません。最近縁あって、築20年のコンクリートパネル住宅のリフォームをしました。工事はユニットバスと洗面化粧台の入れ替え。

 

木造住宅では何度も経験しているのですが、コンクリートパネルの家は、水廻りでは2度目。通常は建ててもらった住宅会社にお願いするのですが、これが結構な金額になってしまうそうです。

 

現地調査に行くとまず驚いたのは、家じゅうの壁や天井に張り巡る配線。これはIHクッキングヒーターやセキュリティシステムなど設備機器の導入で、後工事したときに天井や壁に隠すことができないために見えてしまう配線モール。

 

「これ何とかできませんか?」。そんな施主の希望から、古い図面と格闘しながら四苦八苦。収納棚ひとつ取り付けるにも、木下地かコンクリートの壁なのか、それによって施工方法が変ります。

 

木造住宅では、床下や天井に点検口を設けるので、それを利用して配線や配管するので、比較的ラクにできます。それがこの住宅では床下にもぐるために、100mmのコンクリート床パネルに穴を開けます。

 

手間暇かかるので、リフォーム業者で工事を断るところも多いそうです。実際、弊社でも電気屋さんで「こういうの得意じゃないから」とお断りされました。

 

「コンクリートパネルの家」は、「気難しいオジサン」のようだ。一瞬、私の頭に閃きました。それは「どちらも融通が利かない」。

 

契約後に施主から「うちで建てたメーカーに依頼した見積り金額は、おたくの契約金額の1.5倍でしたよ」と言われ、その大変さを今頃になって感じています。

 

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↑既存のユニットバスを解体して新規にリフォーム