家造りは一体感が大切
受験生を持つ親は、2月末から3月のこの時期はいちばん大切なとき。息子や娘たちが希望の学校に合格できるか、ハラハラドキドキします。風邪にならないように体調に気をつけたり、神社で合格祈願のお守りを頂いたり、まるでわが子に乗り移った気持になります。合格通知の報告を聞いたときは、胸が熱くなります。
家造りでもそんな場面があります。それは、お客様の住宅ローンの融資承認が下りたとき。特に、融資が難しいと思われた方が、金融機関にかけ合いながら、多くの書類を提出して、なんとか承認を取付けたときは、感慨はひとしおです。
ともに喜びを別ち合うと、家造りが楽しくなります。
時々「この金額に押えた建物にして」という見積り依頼を受けることがあります。そんな時は、できる限り希望金額に近づけるように努めますが、だからといって弊社が考えている建物の仕様を落とすことはしません。
予算がオーバーすれば、それを補う助成金がないか、同等品でコストが押えられる商品がないかなど、他の様々な方法をさがします。弊社で建築する家は、自分の家を建てるのと同じ。だから家造りのスタートラインは、それに携わる全員で気持ちよく立ちたいものです。
現場でも同じ。職人さんや納材店の営業さんは、工程の進捗状況を考え、お互いの仕事を尊重しながらすすめれば、みんなの気持が一つになります。
ドラマや映画制作、広告や雑誌などのように、いいモノを造り上げようとする一体感は、私たちにいい家を創り出すパワーになっています。
↑古材を使用した新築住宅。木組みが美しい