地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

お気に入りのウッドデッキでブレイクタイム

このところ増えているのがウッドデッキ工事。住宅ばかりか別荘や店舗など、様々なところから受注がきます。ウッドデッキといっても、材料はいろいろあります。

 

とにかく安くというとSPF材。女性の方は日焼け止め防止をイメージしてしまうかもしれませんが、建築では木造枠組み工法2×4(ツー・バイ・フォー)で使う材料。SはSpruce(スプルース→トウヒ)、PはPine(パイン→松)、FはFir(ファー→モミ)のことで、その頭文字をとっています。

 

ホームセンターでも簡単に手に入れることができ、加工がしやすいのですが、耐久性という点ではオススメできません。湿気の多い日本の気候では腐食しやすく塗装しても10年くらいが寿命です。

 

サッシメーカーなどでは、無垢材の腐りやすいという弱点をカバーするために新素材を開発しています。たとえばYKKのリウッドデッキシリーズ。木粉とポリプロピレンを配合したこの素材は、質感は木の風合いを残したまま、腐りにくい、水はけがいい、ささくれがないなど、工業製品のように安定しています。腐ることを気にする向きには適材です。

 

ウッドデッキのほか、最近バルコニーの床などにも使われているのがFRPの格子パネル。グレイチングのような形状のため、光を取り入れるのにも便利で、設計事務所などの凝った建物で採用されています。素足で歩くには少し抵抗がありますが、最近ではポリカーボネイトのシートを敷き補強しているものもあります。

 

でもやっぱり木のほうがいいという方には、WRC(ウェスタン・レッド・シダー→米杉)がイチ押し。弊社では最も人気の素材です。その訳は比較的安価で、腐りにくく、しかも防虫効果があり、耐久性の面でも優れているからです。もちろん長持ちさせるには、固定ビスに錆びないステンレスを使い、こまめな塗装するなどのメンテナンスが必要になります。

 

もうひとつ無垢材といえば、ハードウッド。これは密度の高い熱帯広葉樹で、イペ、ウリン、イタウバなどがあります。公共工事などに多く使われ、メンテナンスフリーといわれるくらい耐久性抜群。水辺のボートウォークなどにも使われます。価格面では高いのですが、長く使うことを考えればお得かもしれません。

 

ウッドデッキは素材の選び方で印象が変わります。外観のイメージや、ライフスタイルを考えながら、お気に入りの素材をチョイスしましょう。

 

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↑リウッドデッキ                                                                                                                                          

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↑ウリンのデッキ材。上はFRP格子パネル

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↑WRCで施工。日本では米杉とよばれていますが、実はヒノキ科の樹木