家族の表情が滲み出ているような家
いい家って何だろう?
お洒落なデザインの外観やインテリア。無垢板や自然素材を使った床や壁。豪華な風呂や対面式キッチン。ライフスタイルに合った自由設計。ローコストだけどコストパォーマンス。耐震性・断熱性に優れ超高性能。
どの工務店も自社の特徴を強調しますが、これらの条件を満たせばいい家なのか。なんか違和感があります。
私の判断基準は、その家を見て「ときめくかどうか」。
最近、断捨離でモノと向き合う時にときめきが話題になっていますが、家もときめく家、ときめかない家があると思います。どんなに高価な家を建てても、ときめかないこともあります。
造り手が住み手のために神経を尖らせ、悩みもがきながら空間を生み出す。住み手は、毎日の生活を創造し、楽しみながら暮らす。新品の服を着こなすように、周囲の環境にも馴染んでいく。
そんなことがマッチングすると、「いい家だな」と思うのかもしれません。
↑松本市美術館で6/7まで開催されていた「戦後日本住宅伝説」で展示されていた
「私の家」(設計:清家清)