快適さとラニングコスト
クルマ選びは、何を基準に決めますか?外観のデザイン、高級感のある内装、エンジンの性能など、いろいろありますが、燃費を気にする人は多いと思います。
ハイブリッド車でリッター35キロ。「これなら燃費いいね」となりますが、住宅でそんなことを、気にする人はいません。
家は真冬でも室内気温22度で温かいよ。でも、そのために1ヶ月かかった電気や灯油代がほかの家より多いのか、少ないのか。目安になる数値を把握している人は、ほとんどいないでしょう。
体感温度は、どのように測るかご存知ですか? 湿度や風速、服装などの要因が関わっていますが、大雑把にいうと、室内温度と壁の温度を足して2で割った数値になります。よく室温が高いのに肌寒いと感じる時がありますが、これは壁や天井の温度が低いからです。
1ヶ月前、弊社の事務所は床暖房の室外機が壊れて、社内がツンドラ気候に。エアコン、石油ファンヒーター、電気ストーブなどを駆使しましたが、室温が20度になっても、床の温度が10度のままで、体感温度は15度。
現在は床暖が復活し、床温度は約24度をキープしています。これはコントローラーで最低温度に設定して、24時間付けっ放しの状態。すると壁と天井が20度前後になり、体感温度も20度超えて、とても快適です。
床面積は44㎡で30日間の灯油代は、約8,000円。これが高いのか安いのか。データを取るとひとつの基準になります。燃費は、サッシや建物の気密・断熱性能によっても大きく変わってきます。
そこで、冬場の自宅や事務所の外気温や建物内部を、エコな住宅を追求するために、赤外線放射温度計で測定しています。プラン打合せ時に、参考にしていただければと思っています。
↑たとえば床暖をOFFにしている打合せ室は、朝の床温度が10.3度
↑ブラインドを全開して掃きだしサッシに太陽光を入れると
↑昼過ぎには温度が16度に上昇。パッシブ効果大です