地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

ミッドナイト ミッション

今年もあとわずか。

 

松本市内のショッピングモールで、レストランの改装工事をしました。正式に依頼を受けたのは11月21日で、工期は11月27日、28日、29日の3日間。時間帯は、22時~翌朝8時までという条件付きでした。

 

準備期間が1週間しかない強硬スケジュールのなか、施工業者さんには無理を承知でお願いしましたが、快く引き受けていただきました。

 

ショッピングモールというと、大学時代にアルバイトをしていたころを思い出します。40数年前の出来事。バイト先は、東京都下のスーパーマーケット。高校卒業してすぐ、雑貨売り場で品出しやレジを担当しました。

 

品出しは倉庫から台車で段ボール箱を積み、売り場で品物を陳列。現在でもやり方はそれほど変わりません。異なるのはレジで、レジスターの打込は現在のタッチパネルではなく、ボタン式でおつりは暗算で渡していました。

 

私はなかったですが、社員でお客さんから数量や金額が違うと指摘されていることがありました。緊張しながらの作業は、いま思えば生産の練習に役だっていたかもしれません。一年後、婦人服売り場に異動。終日、棚から引っ張り出した衣服をたたんでいました。今でも上手にたためます。

 

印象に残っているのは、店内に置いてあったジュークボックス。女性店員がレジから売上金の小銭で、曲をかけていました。よくかかっていたのは井上陽水柳ジョージ、アリス、松田聖子小泉今日子などのアーチストの曲。時々振動で音楽がリフレーンすることがあり、アナログの時代でした。

 

仕事が終わると従業員やバイト仲間と、遊びに行きました。ボーリングを楽しんだ後、夕食はスエヒロ5やスカイラークなどのファミリーレストランで夕食。今でこそどこにでもありますが、当時は流行りだしたばかりで新鮮でした。

 

従業員専用のスペースは私のバイト時代とあまり変わっていませんでしたが、セキュリティの面ではだいぶ違います。オフィスセキュリティを導入し、常に監視しています。裏口の出入りはICカードを使用し、帰宅する場合は持ち物を赤外線で3秒間チェックします。

 

警備員にバッグの中身を見せる必要はなく、日常会話をすることもありません。

 

今回の主な工事は、店舗正面パーテーションの撤去、カウンター奥にスイングドア設置、メニュー表示パネルのマグネット塗装など。パーテーション撤去はそれほどでもないのですが、気軽にお店に入れるように、鉢植えの植栽を並べることになりました。

 

そのため撤去部分の床補修が必要になり、5㎝上がっていた土間コンクリートを幅50㎝、長さ9m斫り、カラーコンクリートでスロープを造ることに。コンクリートの養生を含めて3日間で終わらせるというミッションでした。

 

1日目の作業は約5時間。フェンスを撤去し、床にカッターを入れて3台の振動ドリルでコンクリートを砕きました。その後カット面にステンレスの見切り材を設置。片付けたコンクリートガラは30袋。埃をできるだけ出さないためにダクトを這わして送風機で外に排出しました。

 

2日目はコンクリートの乾き具合を見ながらの床仕上げ。

 

3日目は見切り部分のシーリング。建具屋に注文したスイングドアと黒板パネルの取り付け。

 

終了したのは午前3時近くでしたが、ミッションを遂行した心地よさが、冬の凍り付くような寒さを忘れさせてくれました。

 

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↑改修工事前のレストラン

 

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↑植栽を配置して気軽に入れるような雰囲気に