地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

日本の住宅のゆくえ

ある取引業者さんから、賃貸アパートの空き家が増えていることを聞きました。古くなると入居者が減り、ゴーストタウンのようになると、借り手が見つかりません。家主さんは仕方なく家賃を値下げし、管理会社は家賃保証で四苦八苦しています。

 

最近都会のほうで家賃保証をできなくなって倒産した、という管理会社がありました。松本や安曇野でもアパート経営が厳しくなると、「建て替えましょう」とローン返済がまだなのに、残金をチャラにするからと、新築を持ちかける事業者がいるそうです。

 

最初は「入居者がいなくなって、だまされた」と言っていた家主さんも、いつの間にか契約書にサインをしていたなんていうことも聞きます。ローン期間が延長になり、より負担額が増えることを気がついていないかのように。

 

先週、東京で知合いの設計士の方と話をしていると、都内でも戸建ての空き家が多くなってきているという話しがでました。子供たちが家を出た後、夫婦ふたり暮らしになり、どちらかが亡くなると、最期には介護施設にはいる。そこで、住んでいた家は空き家に。

 

都下にある私の実家は50年前、団地の建設ラッシュで急激に人口が増えました。その時、家を建てて都内から引っ越してきた私は小学4年生になり、転校生でしたが、同じ転校生がクラスの1/3もいました。転校生という特別扱いをほとんどされなかったのを覚えています。

 

その後、10年間で小学校が4校増え、中学校は1学年9クラスありました。公園や校庭、河川敷では子供たちの声が絶えませんでした。

 

それが50年後の今日、通っていた小学校は廃校になり、近所の団地は高齢者ばかり。建て替えの話がでていますが、その説明会の出席者は80歳代ばかりで、3年後、5年後の未来よりも、現状のままでいいという話になるそうです。

 

その一方で、近くに大手ディベロッパーが造成した建売住宅には、若い世代の家族ばかりが集まり、ひとつのコミュニティをつくっています。

 

同じ地域のなかに、高齢者とヤングファミリーのエリアがはっきり棲み分けされている。そのアンバランスに不自然さを感じます。50年後には、この建売住宅も空き家になってしまうのでしょうか?

 

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↑春が待ちどうしい! 早く来い