地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

「倒れない家」から「壊れない家」へ

最近、弊社を訪れる建築関係者から、熊本地震についての話を伺う機会が増えています。

 

ある建材メーカーの担当者は、「地震の揺れで柱と梁を接合する仕口が外れ、建物が倒壊したという現場が数多く見られた」という話をされました。強い揺れ対して対応策が求められます。この会社では、接合に金物を使用していたため倒壊した家はなく、九州方面の注文依頼が殺到しているそうです。

 

建築金物を専門に製造・販売している会社の営業からは、基礎と土台を緊結しているアンカーボルトが切れてしまったという話がありました。地震の力で大きな負荷がかかる場所では、さらに強度を高めた製品が求められます。この地震を契機に、金物の基準がさらに厳しくなりそうです。

 

住宅瑕疵保険の検査員からは、「耐震等級2でも倒壊した建物があった」という話がでました。耐震等級2とは、建築基準法レベル(耐震等級1)の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊しない程度。耐震等級1は数百年に1度発生する地震力となっていますが、熊本の場合は震度7が2度続いたために、最初の揺れで持ちこたえた建物も、2度目の震度7で倒れてしまったそうです。

 

建築基準法では、昭和56年に新耐震設計基準が施行され耐震強化されました。新基準は「震度6強以上の地震で倒れない住宅」といわれ、阪神淡路大震災ではある程度効果があったそうですが、これで安心というわけではありません。熊本地震のように想定外のことが起きる可能性もあります。

 

長野県は30年以内に地震が発生する確率が「最大30%」。活断層で最も確立が高いワースト1です。この数年間でも2011年の長野県中部地震、2014年の長野県神城断層地震などが発生しています。でも、地震への備えを考えている人はそれほど多くいません。

 

住宅を新築する場合、地震対策の話になると、建築コストが上がるので最終的に断念してしまいます。特に建物の下に設置する免震装置は、耐震に比べて変形の低減90%前後が可能ですが、高価で手が出ないのが現状です。

 

そこで弊社では、地震エネルギーを吸収して揺れを抑える「制震システム」を導入いたします。これは1階に特殊粘弾性ゴムを組み込んだダンパー。メンテナンスフリー。取り付けは簡単・低価格で設置できます。来週、白馬村で上棟する住宅から施工いたします。

 

今回9月までに新築住宅をご契約いただいたお客様には、この制震システムを先着3棟3名様に無償で取り付けいたします。希望される方は、ぜひご連絡ください。

 

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地震エネルギーを吸収する制震システム