地球に寄りそうサスティナブル住宅

スクラップ&ビルドをくり返す現代住宅はもう卒業。バレナは次世代に引き継ぐ本物の家造りを提案します。

消費増税とインバウンドで住宅着工の見通しを読む

東京のグランドプリンスホテル新高輪で、平成28年新春経済講演会が開催されました。主催はナイスパートナー会連合会・ナイス株式会社。ナイスは住宅建築用資材の国内流通・輸入販売事業などを展開している企業。私たちにとっては、取引している建材屋さんの商社にあたります。

 

講演会は午後から建築業界に関わる企業の社長、副社長8名による特別パネルディスカッションが行われました。テーマは「住宅業界の市況予測と各社の戦略」。今年の新設住宅着工戸数と日経平均株価の予想。

 

着工戸数は消費税値上げによる駆け込み需要を考慮して、前年度より数%伸び95万戸前後というのが大方の読み。株価については、今年に入って大幅に下がっていますが、年度末には20,000円前後に回復して、昨年より上向きになるという見方をしています。でも、私たちのような小さな会社にとっては景気が良くなるという実感がありません。

 

消費税が8%から10%に増税するのは平成29年4月ですが、注文住宅では平成28年の9月までに請負契約を済ませれば、平成29年4月以降に引渡しでも消費税8%が適用されるという「経過措置」があります。私は前回8%に上がった時の経験上、ハウスメーカーや地場ビルダーは契約を9月までに済ませたら、来年4月以降に着工をはじめるとみています。

 

オイルショック」と「チャイナショック」により悲観的な見方もありますが、多くの経営者は意外にも楽観的。その中でよく耳にするのが「インバウンド(inbound)」。これは外国人の旅行者を自国へ誘致することの意味で、旅行・ホテル業界などで使われます。実際、外国人旅行者は年間1,900万人を超え、かなりの経済効果を見込まれています。

 

弊社のホームグラウンドのひとつ白馬村でも11年前からオーストラリアへの誘致活動がはじまり、多くの旅行者が訪れています。オーストラリア人以外でも中国人、アメリカ人、シンガポール人など、外国人の姿が目立ちます。洒落たホテルやレストランでは異国の人たちでいっぱい。時々「ここは何処」って、つい思ってしまいます。

 

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↑休憩中の新春経済講演会。出席者は1801人と過去最多。

 余談ですが、そのほとんどが男性で休憩中の女子トイレは男性に開放してました